ロジカルシンキング ~ブレない思考をするために

【目次】

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今回のテーマは『ロジカルシンキング(論理的思考)』です。

トヨタの“なぜなぜ5回”などで有名なアレです。ロジカルシンキングについてはググれば詳細な解説が山ほど載っています。詳しく知りたい場合はそちらを読んでください。ここではシンプルに説明します。

 

ロジカルシンキングをざっくり言うと

細かい定義は置いておいて、私はロジカルシンキングを『ひとつひとつの考えに十分な根拠を持つ』という風に理解しています。

例えば「少子化の影響で我が社に学生・求職者からの応募がないんだよ」という人事担当者の言葉。これ、ロジカルな考え方でしょうか。

若年人口の減少は事実ですので、たしかにパイの奪い合いが激しくなっているかもしれません。しかし求職者の数は完全にゼロになったわけではありません。まだ応募される可能性はあるわけです。求職者がまだいるのに応募が来ないということは、きっと他にも理由が存在するはずなのです。つまり、人口減だけでは十分な根拠とは言えないわけですね(一因ではあるかもしれない)。

では、これならどうでしょう?

「我が社では採用活動がうまくいっていません。なぜなら学生・求職者からの応募がないからです。応募がない理由としては、自社のブランド力が弱い、採用マーケティング力が不足している、求人条件が魅力的ではない云々......が考えられます。」

先ほどの文章に比べて、説得力がある根拠を述べられているように思います(認識している課題と原因の間に矛盾が生じていない)

これがロジカルシンキングなんじゃないかなと思います。ものすごくざっくり言うとですが。

 

時間と脳みその節約につながるメリットも

ロジカルに物事を考え、提案・マネジメントする習慣がつくと、思考にブレが生じにくくなります。

いちいち迷うこともなくなりますので、時間と脳みその節約につながります。節約分は他の仕事にまわして有効活用しましょう。

 

フレームワークを使う

さて、ロジカルシンキングの身につけ方です。

さまざまなフレームワークが用意されているので、積極的に活用して身につけていきましょう。とりあえず試してみて自分にあったやり方を採用したり、状況によって使い分けると良いと思います。

ここからがいちばん大事なところなのですが、フレームワークの詳細はググってください笑。ここで一個一個取り上げてたら、いつまでたっても終わりません。ぜひ”ロジカルシンキング フレームワーク”で検索を。

ちなみに、私がよく使うロジカルシンキングフレームワークMECEとロジックツリーです。

(イメージ)職業紹介の課題解決体系図

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横の流れがロジックツリー、縦のバランス調整がMECEです。

 

プログラミングもオススメ

フレームワークの活用以外に、プログラミングもロジカルシンキングの学習におすすめです。

コンピューターは、正常にプログラムが組まれていない(筋が通ってない)と動きません。感情に左右されることもありません。

HtmlとCSSでウェブサイトを作ってもいいですし、Pythonを使ってbotを作ってみてもいいと思います。プログラムが動くロジックを実践を通して理解しましょう。論理的に考える習慣も自ずと身についてきます。

 

曖昧さと主観の排除

論理的な思考をするにあたって、ものごとを具体的に捉える習慣も併せて身につけておきましょう。

定性的よりも定量的に捉える、一般名詞よりは固有名詞を用いることを心がけてください。

例えば、留学生の就職マッチングニーズに関していうと、「けっこう要望をいただいています」よりも「ヒアリングした6大学のうち3大学から要望をいただいています」のほうが説得力がありますよね。

「東北南大学、東京学院大学、宮城学園大学の3学から」のように固有名詞を入れられれば、さらに具体性が増します。曖昧さを排除するように心がけましょう。

また、客観的にものごとを捉えることを心がけてください。例えば「留学生は就労ビザ取得意向が強いです」といった主観が入った表現は控え、「留学生のうち30%が就労ビザ取得を希望しているという調査結果が出ています」といった客観的事実に基づいた表現をするようにしましょう。

 

ロジカルに殴り合え!

ロジカルに考える習慣が身につくと、「なぜそうなるの?根拠はなに?」と思うことが多くなります。それを相手に追及していくと、いわゆる”理詰め”となるわけです。

詰められると攻撃されていると思う方がいますが、これ全くの勘違いです。喧嘩(人格に焦点をあてる)ではなく、議論(事象に焦点をあてる)ですからね。詰められたら臆せず、根拠を示せるようになりましょう。

ちなみに私の口癖「バチバチやれ」は、議論を尽くせという意味です。議論と喧嘩を混同しないように。ロジカルに殴り合ってください。

 

意識高いヨミモノ

booklog.jp

正しい意思決定のための「分析」の基礎技術

データを使った分析手法が解説されているグロービスの本です。

冒頭にロジカルシンキングの基礎的な解説があります。そもそもロジカルに考えられなければ、分析なんてできないし、意思決定もできないということですね。

初心者向けにわかりやすく書いてあるので、入門書としてお勧めです。っていうか、全社員をグロービスに通わせたらええねん。