コーチング研修を受けてみた
【目次】
先日、コーチング研修を受けてきたので、自身の振り返りを兼ねてまとめてみます。
コーチングとは?
始めに、コーチングの定義を教えていただきました。
コーチングとは、公私両面で自分の可能性を最大限発揮しようという当人の意欲をかき立てる創造的なコミュニケーションを通して、当人とパートナー関係を築くこと。
その人自身が心から自分の大きさを感じ、可能性を信じてゴールに到達するプロセスの関わりと関係性そのもの。
うーん、よくわかりません笑
シンプルにまとめると「当人のモチベーションを上げる働きかけ」と解釈しました。コーチングの役割は内的肯定的動機づけと言われるように、内なる自分の興味によって、自ら頑張りたくなるようにアプローチすることが大切なのだと思います。
特に強調されたのは、対話の重要性です。
- 会話:挨拶から始まるような関係維持が目的
- 対話:自分の判断や評価などは一時保留し、目の前にいる人との違いを認めて、共通の目的を探っていく作業
会話ではなく、対話(キャリアカウンセリングでいうと受容と共感)を通じて、対象者に働きかけを行っていくことが重要で、そのためにコミュニケーションの型を知り、コーチングを実践していくとのことでした。
コミュニケーションの癖
コミュニケーションには人によって癖があり、おおよそ4型に分かれるそうです。
- 主導型・現実派
- 直感型・社交派
- 分析型・慎重派
- 温和型・友好派
上記4型は、結果思考/プロセス思考の軸と課題思考/人思考の軸によって分類されます(キャリアカウンセリング理論でいうプレディガーのワークタスクと概念的に似ています)。
自分と同じ型の人とのコミュニケーションはスムーズに進みます。
一方、他の型(特に対極)の人間とのコミュニケーションではエラーが生じる可能性が高くなるため、相手の型に配慮したアプローチが必要です。
ちなみに、私は1.主導型・現実派でした。結果が出ればプロセスにこだわらない、感情に流されず理性的に仕事をしている(つもり)という特徴に非常に合致していると思いました。
なお、下記のようにコミュニケーションの型については留意点があり、慎重に取り扱う必要があります。
- どの型が良いといった優劣の話ではありません。
- 型はあくまで参考程度に。決めつけてはいけません。
- 型は時と場合によって変わる可能性があります。
コーチングのコツ
コーチングを実施する際のコツです。項目を読んだだけではわからないと思います。研修ではロールプレイングをしながら学んでいきました。
- 率直に相手に聴く(答えは相手の中にある)
- 否定は肯定とセットで伝える
- できていることに焦点を当てる
- 否定しないで受け取りサインを出す(積極的傾聴、フィードバック)
- 見えたまま、感じたまま事実を伝える(承認力:結果承認、経過承認、存在承認)
- 事実だけでも承認する
- 伝え方を変えてみる(”I”メッセージを加える)
- 一言、クッション言葉を入れる
コーチングのスキル
コーチングに特に必要なスキルです。これもキャリアカウンセリングと共通しています。
- 傾聴:相手の中に答えがあると信じてしっかり聴く
- 承認:相手の良さを認める、自分との違いを認める
- 質問:考えさせる、引き出す
質問力UPのコツ
最後に質問力UPのコツです。行動変容を促すためには、自分で考え、気づいてもらうための質問のしかたが必要になります。
- クローズドな質問<オープンな質問
- 成功イメージ・副産物を聞く(あるべき姿、達成メリット、ご褒美)
- 考えを聞く(敬意、頻度、重要度、意義など)
- 肯定を引き出す(否定文で問い詰めるのではなく、肯定文で質問する)
- 責めずに学ばせる(理由を考えてもらう)
プログラムは盛りだくさんで、まだまだ書き足りませんが、まとめとしてはここまで。カウンセリングとコーチングは厳密には異なるものの、答えをクライアントから引き出し、行動を促すという点では共通しており、非常に学びが多い1日でした。