マーケティング概論

【目次】

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今回から数回にわたって、マーケティングについて解説していきます。

マーケティングは超重要です。マーケティングがわかると仕事の仕方が変わります。

人生も変わります(マジで)

  

マーケティングとはなんぞや?

マーケティングマーケティング

この界隈、みんな狂ったように「マーケティング」と言います。末期のマーケティングアディクトですよ、もう。

でも、そもそもマーケティングって何なんでしょう?みなさん、明確に答えられますか?

実は、使う人や状況によって定義がけっこう異なるんですよ。「マーケティングは経営そのものだ」という人もいれば、「マーケティングは広告だ」という人もいます。定義だけでも100種類以上くらいあるんじゃないでしょうか(マジで)。

その中でもグロービスの定義がわかりやすくて、私は好きです。

マーケティングとは顧客満足を軸に『売れる仕組み』を考える活動である。

逆に考えると、我々の購買行動はすべてマーケティングによって仕組まれているということですね。ふらっとコンビニに寄って何気なしにからあげクンを買う。自分は無意識のつもりでも、実はからあげクンを注文するように最初から設計されているわけです(これをカスタマージャーニーといいます)。

 

マーケティングブランディングの違い

定義を説明したところで、また別の質問です。マーケティングブランディングとは違うのでしょうか?

これも人によって区別の仕方が変わってきます。どちらも「売れる仕組みをつくる」という点では同じなので同義と捉える人もいます。一方、2つは別物なので、明確に分けるべきだと考える人もいます。で、私は下記のように考えています。

例えば、TVやSNSで、iPhoneの広告が大量に流れてきますよね。あれはマーケティングです。ガラケーAndroidユーザーがメインターゲットで、乗り換えを訴求しています。なので、すでにiPhoneを持っているユーザーのほとんどはスルーするでしょう(古いバージョンのiPhoneユーザーは見ますけど)。

で、iOSのアップデートや、iCloudApple Pay、Apple WatchAirPodsのような周辺サービス・機器の提供など、機能の充実によりUXを向上させて、次もiPhoneを選らんでもらえるようにする。これがブランディングです。

他にも同じような例はごまんとあります。

◯メルカリ

Amazon

 

なお、マーケティングブランディングはどちらかを選ぶものではなく、どちらも並行して行っていきます。1回限りの利用だけで良い、という戦略ではいつか商圏内のユーザーがいなくなってしまいます。リピーターを増やすためには、新規顧客の層を厚くしておかないといけません。

 

 

マーケティングの歴史

マーケティングは19世紀にアメリカで原型が生まれ、1900年代以降に概念が確立されました。ただ、1900年代のマーケティングと今のマーケティングが同じものかというとそんなことはありません。時代とともに変化を遂げています。

  • マーケティング 1.0|1900〜1960年代・・・製品中心(作れば売れた時代=プロダクトアウト)
  • マーケティング 2.0|1970〜1980年代・・・消費者志向(顧客のニーズに応える時代=マーケットイン)
  • マーケティング 3.0|1990〜2000年代・・・価値主導(顧客とつながる時代:インターネット、SNS勃興期)
  • マーケティング 4.0|2010年代〜・・・自己実現(顧客のありたい姿を叶える時代:IoT、AI時代)

※年代はアメリカが基準。日本はそれよりも遅れています。

今が2018年だからといって、必ずしもマーケティング4.0に準じなければいけないかというと、そうでもありません。顧客にあったマーケティング施策(2.0、3.0)を打てればいいのです。

ちなみに、この1.0~4.0の進化については、マズローの『自己実現理論』と重ねて語られることがあります。自己実現理論はキャリア・カウンセリング分野でも登場する有名なセオリーです。ここでは詳しく触れませんが、ついでに覚えておきましょう。

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マーケティングの流れ

マーケティングについておおよそのイメージをつかんでいただけたでしょうか?では、実際にマーケティングを行うにはどのようにすればよいのでしょう?一般的には以下のような流れになります。

分析→設計→テスト→市場投入→分析→設計・・・

分析から市場投入までの流れを繰り返します。つまりPDCAですね。そして、実行にあたってはマーケティングフレームワークを使います。主なフレームワークはこちら。

フレームワークについて次回以降取り上げていきたいと思います。

 

以上です!

マーケティングは売れる仕組みづくりと書きましたが、フレームワークを覚えてしまえば販売以外にも応用できます。

例えば、

などです。1億通りくらいあります(マジで)。要は人をコンヴィンスするためのツールということですね。

 

意識高いヨミモノ

booklog.jp

スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営』

今回はマーケティングを取り上げましたが、スノーピーク社長の山井氏は「スノーピークマーケティングを行わない」と言っています笑(言葉の綾だと思いますが)

社員全員がアウトドア好き(山井社長は年間30~60泊をテントで過ごすそう)で、ユーザーを招いたキャンプも頻繁に開催しています。顧客とのタッチポイントをきちんとつくり、商品開発にフィードバックする、その姿勢を見習いたいものです。

社員は企画・開発・製造までを一人で担当します。一人に色々な役割をもたせるようにした星野リゾートに似たものを感じました。

 

私の親戚が燕三条にいることもあり、世界的に活躍するブランドが燕三条から生まれたのはすごくうれしいです。親戚は農家ですけど。

 

ご一読あれ。